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三日前にベタのじい様が・・逝きました。


たかが魚一匹に情けないと思われようが・・落ち込んでいます。


うちの水槽について、長らくブログに何も書かなくなったのは、
実はじい様の具合が悪かったからです。
文字にすると、じい様が本当に逝ってしまう気がして。


昨日まで何も書きたくない気分でしたが、
やっと、じい様への供養と懺悔のつもりで書く気になりました。



3才を超えた頃から、じい様はめっきり年老いました。
一日中水槽の下でじっとしている事が多くなり、
ご飯を食べない日も。
お別れの日が近い事を感じていました。



でも夏に入り、どういう訳か・・じい様少し元気を取り戻しました。
毎朝、一番にじい様の水槽を覗くと・・・
餌を欲しがるようになり!
毎朝、毎朝同じ場所にきて、餌をねだりました。
久々にじい様と触れ合えた時間でした。
それまで水槽の底でじっとしていたのが、ナナの葉っぱの陰を定位置にかえて、
水槽の中間位置にじっとするようになりました。
(いま思えば、水面との距離が近い方が口呼吸しないといけないベタには
楽だったのですね)



じい様が以前より元気になったように見えるのを、不思議な思いで見守っていましたが・・
幼魚の頃から、病気ひとつしたことがないタフなじい様でした。
アクアリウムを始めるきっかけを作ってくれたじい様は、
不慣れなわたしの最初の水作りの時期も、元気で乗り越えてくれました。


9月に入り、じい様の尾鰭に時々カビのような物がつくようになりました。
そのつど、メチレンブルーを綿棒につけてじかに塗りますと、
カビは消えるので、あまり気にとめていませんでした。
実はこのカビのようなもの、もっと以前からたまに見かけてはいました。

ですがとにかく、高齢のじい様に薬浴をしたくなかったのです。
もし、何かの病気になったら、おそらくそれを期にじい様は逝くだろう。
それならば、薬漬けで死なせるよりは、
塩浴ぐらいに留めて、自然に任せたい・・そんな気持ちがありました。



ところが、水カビだと思っていたものは、どうやら違っていたようで、
じい様の尾鰭はゆっくりゆっくりですが、じょじょに短くなっていきました。
バサバサになって溶けるという感じはまったくなく、
本当にじょじょに縮んでいくような感じでした。
尾ぐされ病とも違うような・・

決定的に不安を覚えたのは10月に入った頃。
それまでなんともなかった背鰭に白く丸く盛り上がったものが出来ました。
最初、なにか腫瘍ができたのかと。
でも、異様に真っ白な塊で、硬めのヨーグルトが着いているようでした。


水カビとは、違う。
わたかぶり病でもない。
必死で調べて・・・そっくりな画像をいくつか見つけました。
ツリガネムシ病でした。


ツリガネムシはどこにでも常在する原生虫(繊毛虫)だそうで、
普段は悪者ではなく、むしろ重要な浄化バクテリアなのですが、
濾過不足になると、数が増殖して魚体に悪さをするらしい。

濾過不足!?
そんなはずはない・・・・
水換えはいつも定期的に行い、夏場の水温上昇にも気をつけた・・
水質検査をすると、いつも合格だった・・
なのに、なぜ?
納得がいかなかったけど、じい様は高齢ですでに免疫力が落ちてきているのは
間違いなかった。


このツリガネムシは魚に着生しても、魚体から栄養を奪ったりはせず、
水中のバクテリアを補食して生活。
だから、着生されてもすぐに魚は弱ることもないが、
着生された箇所が充血を伴い、やがて脱落した後の傷(穴あき病の様に穴が開く場合も)
から感染症を引き起こすのが怖いそうです。


じい様はいつもと変わりなく、食欲もありました。
でも、ツリガネムシがヒレだけに着いている今のうちにやっつけないと、
体に着いたら、ウロコが剥がれ穴があいてしまうかもしれない!

体に着かないうちに、なんとかしないと!
やっぱり、ほっとけない!
だって、じい様はこうやって毎日ご飯も食べている!




それで、ついに
わたしの嫌いな毒々しい青色の薬の中にじい様を置くことになりました。
どこを調べても、ツリガネムシの薬はメチレンブルーかグリーンFリキッドと書いてあった。


メチレンブルーは色素が入っているだけで魚毒性は最も低いらしいですが、
たぶんツリガネムシでは初期にしか効かないように思えました。
グリーンFリキッドはメチレンブルーに消毒剤のアクリノールが含まれているので、
感染症の予防効果も期待して、こちらを使い始めました。


そこからが・・・後悔の残る薬漬けになってしまいました。
絶対やりたくないと思っていたはずなのに・・・


じい様は良くはなりませんでした。
いえ、薬が悪いのではなく、使う時期が遅すぎたのですね。

このツリガネムシ病という病気は、初期に叩かないと、かなり厄介です。
ツリガネムシが駆除できず、大変な思いをするケースはまれではないようです。
でも、その初期に判断がつきにくい病気です。

じい様の尾鰭が縮んできたときに白いカビに見えてものがツリガネムシの初期だったのですね。
同じ薬浴をするなら、もしあの時点でしていたら・・・
違う結果がでたかもしれない。
高齢のじい様に薬を使うことを躊躇しすぎました。
すごく、後悔をしました。


専門の方に伺うと、ツリガネムシの治療には1ヶ月や2ヶ月、
それ以上かかる場合もあるし・・駆除できないことも・・と言うこと。

いっこうに白い塊は消えず、むしろじょじょに背鰭から背中の方に侵食していく勢いでした。



メチレンブルーのじか塗りは更に有効とあちこちに書かれていましたが、
なんどか試すも、とにかく取れない。
見ていると取れそうなのに、にゅるっとしていて取れない。


青い液体にいつまでもつけておくのが可哀相で、
途中で中断したこともあった。
そんな中途半端な薬浴も良くなかったと思う。
かれこれ、ひと月近い薬浴となってしまった。
もう、じい様を救えないと思った。
どうしてあげたらいいのか、わからなくなっていました。


そうしていると、5日前にじい様の体が膨らんできました。
松かさ症状です。
やはり感染症を起こしてしまった・・・
腹水がたまる原因はエロモナス菌だけではないらしいけれど、
いずれにしても もはや、じい様の体力は尽きようとしている・・・


じい様を見ているのが、辛かった。
「もう、がんばらなくていいから・・・もう充分がんばったよ」
と、じい様に何度囁いたかーー。
もはや、ナナからは離れ、水面ぎりぎりに浮かんでいるだけのじい様。


エロモナスにはグリーンFリキッドでは役不足。
アクリノールでは感染予防にしかならないそうです。
実際症状が出たら抗生剤の入ったグリーンFゴールドリキッドのような薬でないと・・
という知識はあったし、すでに薬は常備してあった。


だけど、薬の併用はトドメを刺してしまうことになるのでは?
きっとね・・苦しい思いをするね・・・
ツリガネムシも駆除出来ない状態での松かさでは・・もう、どうしようもない・・・




それなら、いっそもっと早く楽にしてあげたい・・・
魚の安楽死は、氷水につけるとほぼ即死する・・と読んだことがあった。




じい様は、どうして欲しい!?
私はどうすればいいの!?




心はぐらぐら揺れた。





でも結局、できなかった。







更に調べました。
なにか、方法はないかと・・・

薬餌について書いてあるのを発見。
これなら、薬浴の併用は避けられる!
早速、じい様の餌にグリーンFゴールドリキッドを吸わせて、ドライヤーの冷風で乾かす。


じい様は・・・
なんと・・信じられないですが、食べました!
3粒食べました。

こんな哀れな体になっても、なお餌を食べ、生きようとするじい様が・・・
なんでそんなに頑張るのか・・いじらしくて、切なくて・・泣けてきました。


せめて薬臭くない濾過の効いた透明な水に戻してあげたかった。
本当にそうしたかった・・
でも急激な水の入れ替えはやはりトドメを刺してしまいそうで。



そして、じい様がまだ餌を食べたという事実を見て、
もしか!もしか!と欲が出て、諦めきれなかった。


あの時、せめて綺麗な透明な水に返してあげれなかったことを
いまも悔やんでいます。



翌朝、水槽を覗いた時、じい様が死んでいるのかと思いました。
ガラス面に体を押し付けるようにして、傾いていました。
じっと見ていると、微かにエラが動いています。
虫の息でした。



この日は本当に偶然でしたが、仕事は代休で休みが決まっていました。
何度も何度も・・じい様の側にいきました。
じい様は苦しそうで、見ているのが辛かったけれど、
その苦しい時間を側で共有することが、唯一わたしにできることでした。



夕方まで、じい様は耐えていました。
水槽ごと、わたしはギュッと抱きしめて・・・
じい様を早く迎えに来てあげて下さい・・と祈りました。





やがて、じい様は、頭を下にして水底に沈んでいきました。
慌ててすくいあげ、呼吸をさせましたが、
またすぐに頭から沈んでいきました。
お別れの時でした。






最後までタフだったじい様。
寂しくなるけど、本当に出会えてよかったよ・・
またいつかどこかで、出会えるかな・・・
だと、いいね。












長文を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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*薬の使用等につきましては、あくまでその内容は私感です*












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